「第11回 空間デザイン・コンペティション」
提案部門 入賞者発表

金 賞

『ガラスの引き違い窓だけで、住まいをつくる。

市川 大輔


さまざまな大きさと、さまざまな透明度のガラスで全ては構成される。それらは周辺環境、風景、プライバシー、用途、明るさなどから決定される。同一壁面にたくさんの窓があることで、一つの窓を閉めると全てが分断されてしまう、ということを避ける。開いてる窓もあれば閉まっている窓もある。大きく開け放たれた窓もあれば、換気のために小さく開けられた窓もある。人が移動するために開けられる窓もあれば、モノを収納するために閉められる窓もある。生活が持つある種の曖昧さ、不確定さがダイレクトに顕われる。大きさも透明度も異なる引き違い窓群は、内部と外部、あるいは内部と内部の関係に複雑で柔軟な「選択性」を与え、その境界に物理的ではなく意識的な「距離」をもたらす。

隣り合う空間の部分的な相互関係だけが、建築を形作る。

ここでは、技巧的な開発ではなく、ありふれたシンプルなガラスを用いた「構成」の操作によって、ガラスの魅力を再認識したいと考えた。


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