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地方の小さな集落ではいまだに多くの土壁を有する建物が残されている。
しかしながら、それらの多くは朽ち果て放置され、集落の人々の生活からその存在は切り離されつつある。それは同時に、それらの建物が形成されてきた集落の住まいの風景の変容を意味する。
集落の人々は昔から「個」と同じくらい「集」を大切に生活空間を形成してきた。
そんな集落にガラス質を含んだ土壁を提案する。
土壁に含まれたガラス質は、その光の透過性から室内外を問わず影響を及ぼし「個」だけでなく「集」で住まうことの意味を人々の生活から再認識させてくれるだろう。
■ Structure of wall
ガラスを構造体とし、グラスファイバー製メッシュを被せ土を塗りこみ壁面を構成していく。
グラスファイバー製メッシュは光の透過性を維持しながら、ガラスと土壁のつなぎ、ひび割れ防止の役目を担う。土壁に含まれる藁スサはメッシュと同じくつなぎ・ひび割れを防止するとともに壁面に表情を与える。
また糊は、土壁の水持ちをよくし薄くムラなく壁面を構成する役割を担う。
■ Image of Light
薄く塗られた土壁は光を透過しやわらかくガラス質へ伝達していく。
日中は降り注ぐ太陽光をやさしく包み込み室内へと透過する。夕暮れ時には蓄光性ガラスにためられた光が内外にわたり透過し、集落に住まう人々をやさしく包み込む。
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