ほぼ正方形の外観をした3階建て個人住宅です。
北側の道路から建物を見た時、一つの立面としてきれいに見え、更に外壁タイル(450角)に合わせるのが美しいと感じたことから、5ヶ所ある窓を同じ大きさの正方形に統一して構成しようとしました。
しかし、階段室は明るくしたいので大きく、トイレは大きくなくても・・と、それぞれの大きさがまちまちとなってしまったため、「正方形での構成」をいったん捨てることにしました。「開口部を統一し、光を採り入れる」を優先しているうちに浮上したのが、「縦型スリット」でした。 |
スリットは開口部が小さく見える割に内部に光が行き届きやすく、シャープな印象も感じられます。トイレや脱衣室などの窓はプライバシーの関係で開けないとのことでしたので、半透明ガラスのFIX窓を提案しました。
しかし、「清掃が難しい」「割れたら交換が大変」などの懸念事項が上がりました。そして私も「正方形で構成したい」という気持ちを残していた上、スリットの縦横寸法はいまだ検討中でした。 |
そこへ突如、「ガラスブロックはどうだろう?」という発想が天から降りて来たのです(笑)。
ガラスブロックは中空で断熱性があり、清掃も特に不要で割れにくく、万が一、割れてもそのブロックのみを交換すればよいなどのメリットがあります。さらに正方形で構成できます。
さっそく検討に入りましたが、2列だとシャープさに欠け、3列以上だとスリットではなくなるため、最終的に、最も美しく感じた縦1列でオパリーン190角を9個積むことにしました。階段室にも水廻りにも丁度良く、外観から見ても立面の大きさに負けない個性を出していました。 |
結果、ガラスブロックのスリットは、形が細いわりに外光をふんだんに採り入れる開口部として活躍しています。その光は壁面からすり抜けて入ってくるようです。
また、ガラスブロックは窓ガラスより強固なので同じ面積の正方形窓よりも防犯面において安心で、プライバシーが守られている感覚があります。乳白色のオパリーンは視線を遮りつつ、入ってくる光は通常のガラスよりも柔らかく広がるため、お施主様にも喜ばれています。
夜間に放たれる光も美しく、道行く人に優しく語りかけるようにも見えて満足しています。 |
上記のレポートを前田慶史アトリエ一級建築士事務所の前田所長様からいただきました。
臨場感あるコメントをいただき、ありがとうございました。 |
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