ガラスリボン

ガラスリボン

くるくる巻ける?
ガラスリボン

ガラスの常識を変える。新たな発想を生み出す。
リボンのようにしなやかなガラスがつくる未来

*1)1ミクロンは0.001ミリ。

もし、リボンのようにくるくる巻けるガラスがあったら、「なんだかおもしろい」と思いませんか。実は、そんなガラス、日本電気硝子が開発しました。その名も「ガラスリボン」。厚さはわずか4ミクロン*1。そんなに薄いとすぐ割れてしまうのでは?と思われるかもしれませんが、大丈夫。リボンのように超薄くて軽く、しなやかで、耐熱性や耐久性、水や空気を通さないガスバリア性、薬品などに対する化学的安定性といったガラスならではの特性を持ちあわせたとても優秀な素材なんです。これまでになかった薄さで色々な可能性に挑戦します。今回は、そんな「ガラスリボン」のお話です。

極薄で、フレキシブルな「ガラスリボン」

ガラスリボンの大きな特長は、極めて薄く、その表面が非常に滑らかなこと。また、その両側面の端部(両端)が写真のように丸みのある形状をしているので、曲げやねじりにも強いのです。ガラスリボンは、透明性や電気絶縁性、化学的安定性などが求められる分野や用途において、ガラス本来の優れた機能を発揮できる高いポテンシャルを備えています。

■こんなところにも■

次世代の分析システム「微小化学分析用ガラス製マイクロ流体チップ」の制御用バルブに採用されたガラスリボン。「空気や水を通さない(優れたガスバリア性)」「化学的安定性の高さ」などガラスならではの特性に加え、「わずか数ミクロンという薄さ」「繰り返しの折り曲げに耐えられる優れた柔軟性と耐久性」など、ガラスリボンが持つ優れた機能が従来の樹脂性バルブの弱点を解決し、画期的なマイクロチップの実現に寄与したのです。

ハイレベルな延伸成形技術が、極薄ガラスを実現

研磨していないのに表面が極めて滑らかで、4ミクロンという非常に薄いガラスを実現したのが、私たちが長年蓄積してきた製造技術です。熱によって薄く引き延ばす延伸成形技術は、両側面の端部も滑らかな丸みを持たせるため、ねじれや曲げに強いガラスをつくることができます。

「ガラスの常識を超えるガラス」で豊かな未来、
わくわくする社会に貢献

ガラスの優れた特性に加え、しなやかさ・滑らかさ・軽さなど多くのメリットをもつガラスリボンは、これまでにない素材として新たな分野を切り拓く可能性に満ちています。例えば、樹脂フィルムの代替や高密度化する部品の絶縁材、小型基板のスペーサーへの活用などをはじめ幅広い分野への応用が期待できます。
私たちはいつも、「ガラスの常識を超えるガラス」で、新しい分野はもちろん、これまでガラスが使われていなかった分野にもその魅力をお届けし、産業や暮らしに貢献していきたいと願っています。ガラスリボンによって、どんな技術や製品が生まれるのか、私たちも楽しみにしています。

ガラスリボン 製品情報