スマートフォンやタブレット、PCの普及で、今後も全世界で加速度的に増大していくと見られている情報量。その膨大な情報の伝送を支える情報通信の市場がますます発展すると期待されています。私たちは、その進化を支える情報通信用のハイテクガラスを次々と生み出し、情報インフラの構築に貢献しています。
現在、情報通信市場では、データの大容量化、高速化が進むとともに装置の小型化が求められています。それを支える光通信の分野でさまざまなガラスが、基幹部材である半導体レーザや光ファイバとともに使われ、固定だけではなくモバイルのネットワーク、データセンターでも活躍しています。
光学ガラスを精密加工した微小プリズムで、光通信や光学機器にご使用いただけます。独自の成形技術により、1辺あたり0.3mmというダウンサイジングを実現しました。機能膜のコーティングや自由度のある形状など、さまざまなご要望にも対応が可能。品質は保ちつつ、装置の小型化に貢献します。
非球面マイクロレンズアレイは、当社オリジナルの高屈折率光学ガラスを使用しています。光の制御などを行う光インターコネクトで使われ、高い結合効率を実現。小型化や高密度実装化に最適で、データ通信の高速化、大容量化を支えます。
各種デバイス内の光ファイバや機能部材の固定用として、さらに全体を保護するパッケージ材料としても使用されるホウケイ酸ガラス毛細管です。
※元々接合部品には、金属やセラミックが使用されていました。しかし、光ファイバがガラス製のため、接着や接合部には、ガラスの方が親和性も良く、且つ、接着にUV剤を使用するので、高いUV光透過率を持つことが好適です。
温度変化に対して伸び縮みすることなく、寸法変動がほとんどない、熱膨張係数が極めてゼロに近いゼロ膨張ガラス ZERØ®。温度変化による寸法や位置の変動を最小化し、エタロンや光通信用波長選択スイッチモジュールの基板などとしての活躍が期待されます。
私たちは、人々の暮らしになくてはならない情報通信分野にも、様々なガラス製品をお届けしています。光通信の小型化・高速化を支える「マイクロプリズム」「マイクロレンズアレイ」「レンズ部品」をはじめ、光ファイバの接続サポートで使われる「マイクロキャピラリー」や、ゼロ膨張ガラス ZERØ®などは、情報通信分野に不可欠な製品です。大容量データを、より速く、より快適に。次世代の情報通信分野の進化にガラスが貢献していきます。
特殊ガラスのエキスパートとして、ガラスの基幹技術「材料設計」・「プロセス(溶融・成形・加工)」・「評価技術」を育み、そこから生まれた「精密加工・超薄板・超大型基板・複合化・結晶化・環境対応」などの応用技術。それらの技術を融合することで、時代が求める先進の製品を誕生させてきました。私たち日本電気硝子はこれからも、ガラスの基幹技術をベースに、培ったさまざまな応用技術を駆使し、新たな特殊ガラスを生み出し続けます。