Glass-jin Storiesvol.7
特殊ガラスで、
感動や歓びある未来へ。
製造現場で、山城は手に汗を握っていた。
彼の担当は、これまでにない0.1ミリというとても薄い板ガラスの量産プロセス開発。途切れなくゆらゆら流れてくる極薄のガラスを一定幅に切断しつつ、フィルムのように巻き取るというまったく新しいプロセスだ。繊細なガラスを破損なく切断し続けることは極めて難しい。
さらに、そのガラスをロールに巻き取る過程で発生する巻きズレが山城を悩ませた。数々の工程を見直し、チーム内で新制御システムの構想が練られた。大幅な設備改造はリスクを伴うが、挑戦なくして成果は得られない。徹底的に準備をし、新システム稼働の日を迎えた。いよいよだ。期待と不安が漂う中、調整しながら巻き取りを進める。問題は、ない。よし!現場が歓喜と安堵で満たされた。
Side Story / 超薄板ガラスの量産プロセス その2彼の次の目標は、超薄板ガラスの切断技術をさらに究めること。海外企業と新しい技術の共同開発も進行中だ。
専門技術を磨きつつ幅広く仕事を楽しみ、山城はガラスの可能性を切り拓いていく。
特殊ガラスで、
感動や歓びある未来へ。