研究開発体制

社会における価値の創造に役立つ
ガラスの開発を目指しています。

当社では、基礎研究として、材料の設計・評価に関わる研究、
プロセスの設計・開発に関わる研究、試作や改良により製品化を推進する研究
および計算科学(ICTやAI 等を活用したデータ解析を含む)を用いた研究開発に取り組んでいます。
これらの基礎研究に、精密成形・加工、超薄板成形などの応用研究を組み合わせて、
新しい製品の開発を推進します。
自動車・情報通信・医療・ディスプレイなどの成長分野への事業展開を見据え、
社会における価値の創造に役立つガラスの開発を目指しています。

4つの視点から見る当社の研究開発。

当社は、長年育んできた広範なガラスの技術と独自の発想を掛け合わせ、時代が求めるさまざまな高機能ガラス製品を開発しています。その研究開発について、「研究開発体制」「研究開発拠点」「研究開発投資」「知的財産」の大きな4つの側面からわかりやすくご説明いたします。

研究開発体制

材料設計、材料開発、特性評価、プロセス設計や開発などの「研究開発」はスタッフ機能部門が担当し、新製品の事業化、製品の改良や高機能化などの「実践的開発」はライン部門が担当しています。中長期的な開発課題については、「戦略的開発」としてスタッフ機能部門とライン部門が連携して取り組んでいます。情報解析や企画立案については企業戦略部が支援しています。
また、研究開発の成果をより早く、より大きく事業化するため、マーケティング部を新設し、会社全般にわたるマーケティング活動として、市場、製品、技術に係る情報の収集や分析、製品や技術のプロモーション、顧客獲得のための情報発信等を行っています。

研究開発拠点

P&P技術センターでは、ガラスの基盤技術や応用技術の研究開発を行っています。大津では主に材料設計や分析・評価、プロセス基礎開発を、高月では新しい機能をもつガラスのプロセス開発や複合化技術などの開発を、能登川ではガラス繊維に関わる製品開発や強度測定などを進めています。
「P&P」とは、Process(工程)×Product(製品)の頭文字で、「新しい技術やプロセスの開発を大切にし、それらの蓄積の成果が製品の品質に反映する」という技術開発の理念が込められています。

P&P技術センター大津

P&P技術センター高月

P&P技術センター能登川

研究開発投資

当社は、「ガラスの持つ無限の可能性を引き出し、モノづくりを通して、豊かな未来を切り拓きます。」という企業理念の実現に向けて研究開発活動に取り組んでいます。また、製造プロセスと製品開発の統合的な進化を目指し、その成果を中長期の成長のための経営戦略に反映させています。2021年度は、研究開発費として65億円を投じました。今後も研究開発を強化してまいります。

知的財産

当社は、知的財産活動の基本方針を「ガラスの製造、ガラス製品・プロセスの研究開発、それらが互いに機能するシステム構築を推進し、そこから生み出される全ての技術成果を知的財産として保護・活用することにより、事業の競争力を確保し、会社の発展に貢献する」と定めて活動しています。当社が世界一の特殊ガラスメーカーを目指すためには、競合他社に先駆けて新しい機能を持つ材料や製品を産み出し、より性能や効率の高いプロセスへと変革することが必須となります。それらの新技術を知的財産として保護、活用し、他社に対する高い牽制力を確保するために、請求範囲が広く、侵害立証力の高い特許を迅速に取得する活動に取り組んでいます。このような活動を通して、展開する事業分野や地域にあわせた有効な特許網の拡大・強化を進めています。

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