全ての従業員が健康で安全に働ける職場環境を整備し、人材育成に努めています。
人材採用と環境整備
従来から注力する障害者雇用に加え、多様な考え方や背景を尊重しつつ、個々人がいきいきと働くことができる職場環境を目指しています。
障害者雇用
当社は、1980年に全国で6番目となる障害者雇用促進のための特例子会社を設立しました。当該子会社は、若者の採用・育成に積極的かつ雇用管理の状況も優良であるとして、特例子会社としては全国2番目の早さで、2018年にユースエール企業に認定されました。2020年、障害者雇用率4.2%(2020年12月末時点)を達成し、現在、法定雇用率の2倍(4.6%※)を目標に取り組んでいます。
※法定雇用率は2021年3月に2.3%に改定
障害者雇用率の推移グラフ
事業場構内の白線引き作業
保護衣作製作業
次世代育成支援
当社は2019年2月に「次世代育成支援対策推進法」に基づく“プラチナくるみん”を取得し、次世代育成支援に向けた取り組みを継続しています。2018〜2021年にかけて第六次行動計画に基づく活動を行い、男性の育休取得や年次有給休暇の取得日数の向上、多様な働き方を可能にするための制度の拡充を図ってきました。2021年4月からは第七次行動計画を策定・公表し、さらに従業員が仕事と私生活を両立しながらいきいきと働ける環境を整備します。
また、「女性力活性化プロジェクト」を通じ、女性の活躍をテーマとした意見交換や他企業との交流会を実施するなど、管理職を含む女性リーダーの育成にも力を入れています。
第六次行動計画の概要と経過
(計画期間:2018年4月1日~2021年3月31日)
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育児休業の取得
- 女性:取得率75%以上
- 男性:配偶者が出産した男性労働者に占める取得者の割合13%以上
- より多様な働き方を可能にする制度の整備および既存制度の充実を図る
- 時間外労働削減措置の実施
- 年次有給休暇の取得促進
(経過)2018年4月1日〜2020年12月末
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育児休業の取得
- 女性:取得率100%(9/9名)
- 男性:取得率 21.8%(24/110名)
- 多様な働き方を可能にする制度、時間外労働削減、有給休暇取得促進の取り組み
- 5連続休暇の年間2回取得推進
- フレックスタイム制の対象職場の拡大
- ジョブリターン制度の策定
女性従業員比率および女性リーダー比率(単体)
※女性リーダー:部下を持ち、実質的に指導する立場にある女性従業員
高齢者人材の活躍
当社では、定年を迎えてもなお働く意欲のある従業員が、能力と経験を活かしていきいきと安心して働ける環境づくりのために、定年後の再雇用における制度・処遇を整えています。また、50歳代研修を通じて、定年の前にセカンドキャリアについて考える機会を設け、成長意欲を持ち続けられるよう、取り組んでいます。
グローバル化への対応
環境パフォーマンス改善のために、2020年度は日本国内全事業場で41件の目標に取り組み、39件達成しました。
2021年度は39件の目標を掲げ、CO2やエネルギー、資源の削減に関連付けた喫緊の課題・中核業務に直結した課題に取り組んでいます。
人権の取り組み
当社は、「企業理念体系」の精神のもと、企業行動憲章と企業行動規範に「人権尊重」を掲げ、人権問題対策委員会が旗振り役となり、人権研修、行政および外部団体の事業への参画・役員の派遣などを行っています。主力拠点のある滋賀県では滋賀人権啓発企業連絡会の理事会社として地域の人権活動の推進役も担っています。
人権研修会
人権問題対策委員会の組織図
英国現代奴隷法への対応
NEGグループでは、事業のグローバル展開にあたって、サプライチェーンを含む各国・地域での人権の尊重の重要性を認識しています。英国に拠点を置くElectric Glass Fiber UK, Ltd. では、同国で2015年に制定された英国現代奴隷法(UK Modern Slavery Act 2015)への対応としてステートメントを発行しています。
Modern Slavery Act Transparency Statement for Fiscal Year 2020(英文のみ)(PDF 50KB)
健康経営
当社では、全ての従業員の健康増進を図ることが企業成長につながるとの考えから、「健康経営」を基本とした安全衛生活動と「働き方改革」を展開しています。心身の健康づくりのためにKPIを設定し、これらのKPIを達成するために、各地区で健康増進のための活動や研修などを展開しています。また、その取り組みの一つとして、2021年度より、国内全事業場・営業所を全面禁煙としています。
当社は、当社健康保険組合とともに、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2021」に認定されました。従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人を認定するもので、当社は3年連続で認定を受けています。
安全衛生
企業行動規範において「安全第一で業務に取り組み、安全衛生に関する法令やルールを遵守する。」という方針を掲げています。全社安全衛生活動では、「健康経営の考えに基づき、一人ひとりの心身の健康の維持・増進に取り組む」を活動方針の一つとして、いきいきと働くことができる職場づくり、企業全体の生産性・創造性の向上を目指しています。
定期的な職場パトロールのほか、教育啓蒙活動、危険予知活動、国内外の全事業場での情報共有を実施し、災害ゼロと安全衛生の意識向上に取り組んでいます。また、全従業員を対象にEAP(従業員支援プログラム)の運営やストレスチェックなども実施し、心のケアにも配慮した活動を展開しています。
2020年度は当社本体で休業災害が2件発生しました。その反省を2021年度以降の安全衛生活動に活かし、無災害を目指していきます。
労働災害度数率(単体) | 0.5 |
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各地区 安全衛生の組織図
働き方改革
2017年から「働き方改革」を進めています。仕事の棚卸しによる不要・重複業務の洗い出しや、ITツールの積極活用などの取り組みによって業務の効率化を図り、時間外労働の削減や有給休暇の取得増を実現しました。こうして生まれた成果は福利厚生の充実などの形で従業員に還元しました。
有給休暇取得日数の実績
取得日数 | 取得率 | |
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2020年度 | 16.3日 | 68% |
主な取り組み
- 仕事の棚卸し
- ITツールの積極活用
- 会議改革(時間短縮など)
- 5連続休暇の年間2回取得
- 定時退社日の完全実施
- 在宅勤務制度
- ジョブリターン制度
- フレックスタイム制の対象職場拡大
※新たな取り組み(2021年4月〜)
- 在宅勤務制度の拡大
- 働き方改革についての研修実施
- 育児・介護のための情報提供
人材育成
目指すべき企業像「世界一の特殊ガラスメーカー」を実現するためには、人材が「あらゆるステージで世界一のパフォーマンスを発揮できる人」でなければなりません。当社では、OJTに加え、階層別研修、グローバル人材研修、スキル系研修、自己啓発・資格取得支援プログラムなど、従業員に研鑽する場を与え、人材のレベルアップを図っています。
今後もさらなる人材のレベルアップに向けて、研修の充実に力を入れていきます。
社内研修一覧
区分 | 項 目 |
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階層別 | 新入社員研修、 若手~中堅社員研修(3・5・10年目)、 管理職研修、 50歳代研修(キャリア開発セミナー・ライフプランセミナー) |
グローバル人材 | Global Communications Program(GCP/実践ビジネス英語研修)、 事務系新入社員海外実習、能力開発語学研修(英語・中国語) |
スキル系 | 知的財産研修、 経理セミナー、 営業研修、ガラスの基礎知識講座、 AI・IoTセミナー |
その他 | コンプライアンス研修、 情報セキュリティー研修、 安全衛生セミナー、 自己啓発・資格取得支援プログラム |