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京都⼤学と⽇本電気硝⼦がガラス基礎研究の寄附講座開設に合意 〜当初拠出10 億円、京都⼤学では初の信託⽅式を採⽤〜

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 本⽇、国⽴⼤学法⼈京都⼤学(所在地︓京都市左京区、総⻑︓湊 ⻑博)と⽇本電気硝⼦株式会社(本社︓滋賀県⼤津市、社⻑︓松本元春)は、京都⼤学に寄附講座「ガラス基礎科学講座」を2023 年4 ⽉より開設することに合意し、継続的なガラス基礎研究の維持を可能とする枠組み「⽇本電気硝⼦ガラス基礎研究信託」の契約締結式を⾏いました。
 信託⽅式を採⽤した継続的な寄附講座の運営は京都⼤学では初めての取り組みです。
 本講座は、世界のトップレベルにある我が国のガラス科学技術をさらに深化させるとともに、ガラスの研究者や技術者となる⼈材の育成を⾏うことを⽬的とし、さまざまな基礎研究を安定的に実施することでガラス科学における新しい法則や原理の発⾒を⽬指します。
 本寄附講座の設置期間は5年間という有期で設定されますが、基礎研究や⼈材育成には安定した継続的な講座運営が必要です。このため⽇本電気硝⼦は、研究体制を可能な限り維持するため信託⽅式を提案し、京都⼤学では初めて同⽅式を取り⼊れて寄附講座を開設することになりました。⽇本電気硝⼦は銀⾏に信託を設定し、まず10 億円を拠出したうえで、毎年寄附講座に使⽤された資⾦を補充することで、講座の運営に必要な費⽤を安定して提供できる体制を構築します。

1.寄附講座の名称
  『ガラス基礎科学講座』
2.寄附講座設置場所
   京都⼤学⼤学院⼯学研究科材料化学専攻(京都⼤学桂キャンパス内)
3.寄附者
   ⽇本電気硝⼦株式会社
4.設置期間および寄附⾦額
   2023(令和5)年4 ⽉1 ⽇〜2028(令和10)年3 ⽉31 ⽇
   ※更新を可とする。
   寄附⾦額︓5 億円(5 年間)
5.寄附及び信託⽅式の概要
  ・⽇本電気硝⼦は、三井住友信託銀⾏に「⽇本電気硝⼦ガラス基礎研究信託」を設定し、当初資⾦として10 億円を拠出する。
  ・京都⼤学は、毎年、講座の運営に必要な⾦額を引き出す。
  ・⽇本電気硝⼦は、当該信託に対し毎年1億円を上限として使⽤された⾦額の補充を⾏う。
6.寄附講座の活動内容
   下記ガラスの基礎科学に関わる研究を通じ、ガラス材料の特性の向上や新たな機能を持つガラス材料の創出につなげるとともに、材料化学の領域やガラス産業の進展に寄与する若⼿研究者・技術者を育成する。
  ・ガラスの機能性向上や新機能が付与される組成の創製
  ・組成と物性の相関予測
  ・ガラス構造、構造緩和、ガラス転移、分相、結晶化、⾼温融体物性などの理解
  ・原⼦レベルでの構造解析、⾼温・⾼圧下での物性測定技術
  ・溶融、成形、加⼯、強化などに関わる新規プロセスの開発
7.体 制
   複数の専任教員を中⼼とした教育・研究体制

(本件に関するお問い合わせ先)
国⽴⼤学法⼈京都⼤学
桂地区(⼯学研究科)事務部 学術協⼒課 研究・国際⽀援掛
TEL︓075-366-2056

⽇本電気硝⼦株式会社
総務部広報担当
TEL︓077-537-1702

          

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