情報通信
高速化、大容量のネットワークを担う特殊ガラス
アプリケーション
次世代無線通信(5G、6G)
当社の特殊ガラスは高速データ転送、大容量のデータ処理および低遅延通信を実現できることから、バスの自動運転・隊列走行のような無線通信インフラストラクチャーにも貢献しています。独自のレンズ設計に適した誘電率と低い誘電正接を持つ特殊ガラスを使用することで、電波の方向・範囲を調節し、通信の損失を少なくすることが可能になりました。衝突防止機能の高性能化、子供の置き去り防止などの活用にも期待されています。
光通信
光の反射角度を自由に制御でき、小型化に貢献するマイクロプリズムや光ファイバー同士の接続に適したマイクロキャピラリーなど、ガラスは光通信において重要な役割を果たしてきました。クラウド化によるデータ通信量の加速的な増加、衛星間通信など、今後も情報通信分野の発展に貢献していきます。
特殊形状マイクロキャピラリー
長方形穴/だるま穴、二つ穴、四角穴のマイクロキャピラリーが提供可能です。高い化学的耐久性、温度特性の安定、優れた研磨特性があり、UV光透過率が高く、紫外線硬化型接着剤の使用が可能です。全面ARコート付ボールレンズ
光学ガラスを精密加工した高精度球レンズの全面に反射防止膜を施したものです。全ての面に均ーにコーティングされているため、アライメントの簡略化を実現します。
マイクロキャピラリー
光コネクター、光ファイバースプライス、光デバイスの光ファイバー接続サポートとして使用されます。石英ガラス光ファイバーと研磨特性が近く、PC接続時に必要な高品位研磨表面が容易に得られます。CATVシステムなどの高速アナログ通信デバイスのように、リターンロス要求特性の厳しい光部品の構成部材に適しています。紫外線硬化型接着剤で光ファイバーやレンズ、ホルダーと固定ができます。光ファイバーの被覆まで挿入できる「被覆保持型」や外套管としても使用できる「精密ガラスチューブタイプ」もあります。マイクロプリズム
マイクロプリズムは光学ガラスを精密加工した微小プリズムで、光通信分野や光学機器用にご使用いただけます。表面にARコーティング、バンドパスフィルターなどの各種コーティングを施すことも可能です。また、プリズムを貼り合わせたビームスプリッターとしても対応可能です。マイクロレンズ
マイクロレンズは当社オリジナルの高屈折率光学ガラスを用いて、高度な微小モールドプレス技術により作られます。40G、100G級の基幹伝送システムのアレイモジュールに最適です。また、光インターコネクトモジュールの小型・高密度実装化にも貢献します。LCOSベースの波長選択スイッチ(WSS)
パソコン、スマートフォンの普及に加え、AIの活用拡大など、データ通信量は増加傾向にあります。それに伴い、大容量のデータをさまざまな場所に転送する光通信ネットワークを構築するための技術(ROADM : Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)の導入が進んでいます。ROADMを構成するデバイスに波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)があり、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)によってデータ転送の方向を制御することが可能です。当社の屈折率調整層付き透明導電膜(IMITO)は高透過かつ低欠陥で、膜の密着性が高いため、LCOSの透明電極に用いることで高速・大容量かつ長期信頼性の高い光通信ネットワークを実現します。