2021.02.25
日本電気硝子株式会社(本社:滋賀県大津市 社長:松本元春)は、世界で初めて無色透明かつ熱膨張係数がゼロの結晶化ガラスの開発に成功し、サンプルの供給を開始します。これまで、無色透明のゼロ膨張結晶化ガラスを作ることは極めて困難であると考えられてきましたが、「セラピュア™」はその常識を覆した画期的な素材です。
従来のゼロ膨張結晶化ガラスは、結晶化に必要な成分が着色の要因となるという根本的課題を抱えていました。その課題の解消は極めて困難で無色化はほぼ不可能と考えられており、ゼロ膨張結晶化ガラスの誕生以来50年以上もの間、未解決となっていました。
当社はゼロ膨張結晶化ガラスの新しい用途開拓と発展のため、その長年の課題に挑み、化学組成を抜本的に見直すことで、着色の要因となる成分を使用することなく所望の結晶を析出させ、無色透明のゼロ膨張結晶化ガラスの開発に成功しました。
この新しい結晶化ガラスは、ゼロ膨張、高い耐熱衝撃性と耐熱性、ヒ素などの有害物質を含まないといった従来の結晶化ガラス同様の優れた特性を維持しつつ、無色透明という新たな付加価値を実現しています。これにより、調理器用トッププレートにおいて、これまでに実現しえなかった白や淡色の印刷をより鮮やかに発色させることが可能になります。その他、さまざまな分野において、その透明性を活かして、市場参入を目指してまいります。
当社は、今後も特殊ガラスのエキスパートとして、これまでにない特性や機能をもったガラスの開発・製品化に取り組み、世界に送り出していきたいと考えています。
■製品写真
■透過率グラフ(厚さ3mm品)
詳しい製品情報は、下記URLをご覧ください。 https://www.neg.co.jp/cerapure/
《リリース内容に関するお問い合わせ》 総務部 広報担当 電話:077-537-1702 《製品に関するお問い合わせ》 当社ホームページのお問い合わせURL:https://www.neg.co.jp/form/product/?term_slug=heatresistant