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水素-酸素バーナーを用いた燃焼技術によるガラス溶融に成功

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 ⽇本電気硝⼦株式会社(本社︓滋賀県⼤津市 社⻑︓松本元春)は、⼤陽⽇酸株式会社と共同開発した⽔素-酸素燃焼バーナーを⽤いて、燃料に⽔素を100%使⽤したガラス溶融の実証に成功しました。
 開発した⽔素-酸素燃焼バーナーは、天然ガスと⽔素の混合⽐率を適宜切り替えることが可能で、実証実験では、⽔素を100%⽤いた燃焼、⽔素と天然ガスを混合した燃焼のいずれの⽅法でも、混合⽐率に応じて流量を調整することで、天然ガスを100%⽤いた燃焼と同等の溶融能⼒を得られることが確認できました。これにより、酸素燃焼技術※と⽔素燃焼技術を組み合わせることができ、燃焼によるCO2 の排出をゼロとすることが可能となります。
 当社では、ガラス溶融について、これまで重油からLPG、天然ガスへとCO2 の発⽣が少ない燃料への切換えを進めており、2010 年には天然ガスへの転換を完了させています。また、中期経営計画「EGP2026」では、重点施策として「カーボンニュートラルの推進」を掲げ、2050 年までにカーボンニュートラルを達成するため、⽔素等のCO2 フリー燃料の技術開発を⾏っています。
 ⽔素-酸素燃焼技術は、かねてより取り組んできた溶融エネルギーの電⼒⽐率向上と組み合わせることで、カーボンニュートラルの実現に⼤きく寄与することが期待されます。当社としては、引き続き、量産プロセスへの適⽤に向けて技術開発を進めてまいります。
※空気燃焼に⽐べて余分な窒素を排除することで、排ガス(排熱)減少による省エネルギー・燃料使⽤量減少とCO2の排出抑制、サーマルNOX(窒素酸化物)の発⽣抑制を図る燃焼技術。当社では、ほぼ全ての溶融炉に導⼊。

■燃焼の様子
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