2026年1月29日
製品情報

世界的スピーカーユニットメーカーSEASが、「超薄板ガラス」振動板を採用

日本電気硝子株式会社(本社:滋賀県大津市、社長:岸本暁、以下NEG)は、台湾のガラス加工メーカーGAITと共同開発した「超薄板ガラス」振動板が、ノルウェーの世界的スピーカーユニットメーカー SEAS(読み:シアーズ)の新型ガラスドームツイーター(T27GL001-DXT)に正式採用されたことをお知らせします。
「超薄板ガラス」振動板は複数の音響ブランドで採用が進み、実装例が着実に増えています。

SEASの新型ガラスドームツイーター(T27GL001-DXT)
SEASの新型ガラスドームツイーター(T27GL001-DXT)

SEASとは

SEASは1950年にノルウェーで設立されたスピーカーユニット専門メーカーです。60年以上にわたりハイエンドオーディオ分野で実績を重ねており、トップブランドでの採用例も多くあります。緻密な設計と透明感のある音づくりが、世界中のオーディオエンジニアや評論家から評価されています。

SEASのロゴ

ガラスドームツイーター「T27GL001-DXT」の主な特徴

ガラスドームツイーターとは、ガラス製のドーム型振動板を用いて高音域を再生するスピーカー部品です。「T27GL001-DXT」は、SEASが初めてガラス製ドームを採用したモデルで、非常に薄く軽量でありながら高い強度を備えたNEGの超薄板ガラスを使用しています。その特性により、音の立ち上がり※1が速く、微細な音のニュアンスまで明瞭に再現します。また、ガラスは湿気の影響を受けにくく、経年劣化しにくい素材であるため、長期間にわたって安定した音質を維持できる点も特長です。さらに、独自の「DXT®※2」技術と削り出しアルミ製フェイスプレートの組み合わせにより、音の広がりと構造安定性を高めています。

【SEAS 関連プレスリリース】
Glass Tweeter Release

「超薄板ガラス」振動板について

超薄板ガラス(Ultra-thin Glass, UTG)は、厚み25μ~200μmの世界最薄クラスのガラスです。これを3D成形し表面を特殊な化学処理で強化することで振動板へと進化させました。振動板として以下のような音響特性があります。

・紙や金属といった素材に比べて音の立ち上がり、立ち下がり※1が速いため、音が鮮明かつクリアに届き、歪みが少ない
・素材の特性として振動の内部損失が大きく、素材の固有音が少ない
・軽くて振動しやすく繊細な音のニュアンスを正確に表現できる
・ガラス表面を特殊な化学処理で強化しており、重低音の激しい振動にも耐える
・温度や湿度などの環境変化に強く、経年劣化しにくい

超薄板ガラスを用いた振動板
超薄板ガラスを用いた振動板

※1「音の立ち上がり」とは、音が鳴り始めてからピークに達するまでの時間や反応の速さを指します。立ち上がりが速いと、音の輪郭がはっきりし、打楽器や弦楽器のアタック音が鮮明に再現されます。一方、「音の立ち下がり」とは、音が鳴り終わったあとにどれだけ速やかに音が消えるかを表します。立ち下がりが速いと、音が不要に残らず、次の音がクリアに聴こえるため、全体として歪みの少ない、引き締まった音になります。
※2 DXT®はSEAS社の登録商標です。


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GAIT(Glass Acoustic Innovations Co., Ltd.)について

GAITは、ガラス振動板の3D加工技術を世界で初めて実現し、超薄板ガラスを精密に3D加工できる世界唯一のガラス加工メーカーです。2020年創業のスタートアップ企業で、台湾・台北に本社を構えています。2024年4月にNEGと戦略的パートナーシップを締結し、オーディオ業界における「超薄板ガラス」振動板の開発・製造・市場展開を共同で推進しています。

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