化学強化専用超薄板ガラス:Dinorex UTG®
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フォルダブルデバイスに最適な曲がるガラス
フォルダブルディスプレイのカバーガラス用に開発した化学強化専用の超薄板ガラスです。高い表面平滑性と板厚の均一性により曲げ特性に優れ、直径3mm(R1.5)の折り曲げにも耐えます。
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アプリケーション
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フォルダブルディスプレイのカバーガラス
![フォルダブルスマートフォン](/assets/foldable-smartphone.webp)
![フォルダブルPC](/assets/foldable-pc.webp)
特長
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優れた表面平滑性
非常に平滑で、無研磨でも高い表面平坦性を有しています。 -
板厚分布の均一性
無研磨でも厚さが均一です。 -
優れた曲げ特性
直径3mm(R1.5)の折り曲げにも耐えます。
圧倒的なフォルダブル性
優れた表面品位と均一な板厚分布、化学強化および欠陥除去により、1500MPa以上の破壊応力を実現しました。
圧倒的なフォルダブル性を実現します。
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衝撃に強い理由
ナトリウムイオン(Na+)を含んだガラスを、カリウムイオン(K+)を含んだ硝酸カリウム溶液に浸すことで、ガラスの表層部にあるNa+が、溶液中のより径の大きなK+と置き換わります(これを「イオン交換」と呼びます)。すると、ガラスの表面に圧縮応力※という力が生まれ、例えば、ハンマーで叩いても割れないほどに強靭なガラスとなります。
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圧縮応力とは
径の大きなK+が、径の小さなNa+と入れ替わってガラス表層に入れば、当然ギュウギュウづめになり、ガラス表面の体積は大きくなろうとします。しかし、ガラス自体の体積は変化しないため、逆方向に表面を圧縮しようとする力が発生します。それが「圧縮応力」です。ガラス表面の割れ目(クラック)を広げようとする力(引っ張り応力)がかかっても、この圧縮応力により相殺されるため、クラックが進行しにくくなり、その結果割れにくくなります。