放射線遮蔽用鉛ガラス:LX-57B

鉛含有率が高く、他の透明遮蔽材より薄くて高い遮蔽性能を有します。

放射線遮蔽性能に優れ、医療用、工業用、研究所用、さらには原子力産業用と、広範囲な分野で使用され、高い評価を得ています。X線テレビ室、X線CT室、アンギオ室などの監視・操作窓に大型サイズのLX-57Bを使うことで、視野が広がり、操作性の向上に大きく寄与します。

アプリケーション

  • 病院などの医療施設(X線CT室、アンギオ室など)
  • 研究施設(放射光施設など)
  • 原子力施設
  • 工業施設(X線CTによる非破壊検査室など)
放射線検査室の窓
放射線検査室の窓

特長

  • 優れた放射線遮蔽性能
    鉛含有率が高いガラスのため、他の透明な遮蔽材と比較して薄くても高い放射線遮蔽性能があります。
  • 高い透明性
    高品質の原料でつくられ、ガラスの両面が研磨されています。可視光透過率は一般の窓板ガラスとほぼ同じで、放射線機器の監視・操作の窓に最適です。
  • ガラス特有の特性
    万一の火災の場合も燃えません。また、機械加工により円板形状や穴あけに対応でき、丸窓やグローブボックス用などにもお使いいただけます。

仕様

放射線遮蔽性能

LX-57Bの厚さは、X線の減衰能力が等しい鉛板の厚さ(鉛当量)を保証する厚さとなっています。

厚さと鉛当量

製品厚さ(mm) 鉛当量(mmPb) 備考
6.0±0.5 1.1 鉛当量はX線管電圧60~150kV、γ線は0.511MeVにおいて保証
7.0±0.5 1.5
9.0±0.5 2.0
11.0±0.5 2.5
14.0±0.5 3.0 鉛当量はX線管電圧60~200kV、γ線は0.511MeVにおいて保証

線源がX線で鉛当量3.0mmPbを超える遮蔽性能を持つ製品や、X線以外の線源に使用する製品の製作も可能です。別途ご相談ください。

透過率(参考値)

LX-57Bの透過率は、同じ厚さの窓板ガラスとほぼ同じです。

透過率データ

特性

特性 / ガラスコード LX-57B
比重 ≧4.36
熱膨張係数 30~380℃ ×10-7/K 80
軟化点 585
ヤング率 GPa 63
ポアソン比 0.24
ヌープ硬度 Hv   370
透過率 λ=550nm % 85
屈折率 (nD) Na-D線   1.71

数値は参考値であり、保証値ではありません。

寸法など

  • 最大寸法:1,200×2,600mm(ただし、6mmについては400×600mmが最大寸法です)
  • 寸法の許容差:タテ、ヨコ/+0、-2mm 厚さ/±0.5mm
  • 直角度の許容差:辺の長さ200mmに対して1.0mm以下
  • 重量(1㎡あたり):7mm/1.5mmPb 約31kg 9mm/2.0mmPb 約40kg

製品の詳細については、下記よりお問い合わせください。

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