カバーガラス付き放射線遮蔽用鉛ガラス:LXプレミアム

メンテナンスフリーで衝撃安全性にも優れた放射線遮蔽ガラス

優れた放射線遮蔽性能を持つ放射線遮蔽用鉛ガラス(LX-57B)と特殊カバーガラスを貼り合わせた多層構造のガラスで、薬品の飛散や水拭きなどによるくもり(ヤケ)が発生しません。衝撃安全性にも優れています。滅菌消毒が必要なX線撮影室や薬品が飛散しやすい血管撮影室の操作室窓のほか、人が頻繁に出入りする扉の窓に適しています。

アプリケーション

  • 病院などの医療施設(X線CT室、血管撮影室など)
  • 研究施設(放射光施設など)
  • 原子力施設
  • 工業施設(X線CTによる非破壊検査室など)
放射線検査室の窓
放射線検査室の窓

特長

  • 高い透明性
    鉛ガラスを特殊カバーガラスで保護しているため、薬品などによるガラス表面のくもり(ヤケ)の心配が全くありません。
  • メンテナンスフリー
    表面が特殊カバーガラスのため水拭きやガラスクリーナー、洗剤などでのクリーニングが可能です。
  • 安全性
    衝撃安全性に優れ、ガラスが割れても飛散を防止する多層構造です。(JIS R 3205「合わせガラス」で規定するII-1類の衝撃性能に適合します)
  • 優れた放射線遮蔽性能
    鉛含有率が高いガラス(LX-57B)を用いているため、他の透明な遮蔽材と比較して薄くても高い放射線遮蔽性能があります。
  • 大型サイズに対応可能
    最大寸法は1200×2600mmで、監視・操作窓に大型サイズのLXプレミアムを使うことで視野が広がり、操作性の向上に大きく寄与します。

仕様

製品断面図

弊社製の放射線遮蔽ガラス(LX-57B)に特殊カバーガラスを貼り合わせた多層構造になっています。

製品断面イメージ図

放射線遮蔽性能

厚さと鉛当量

LXプレミアムの製品厚さは、X線では減衰能力が、γ線では実効線量透過率が等しい厚さ(鉛当量)を保証する厚さとなっています。

鉛当量(mmPb) 長辺(mm) 製品厚さ(mm) 公差(mm) 備考
1.1 600 11 ±1.2 鉛当量はX線管電圧60~150kV、γ線は0.511MeVにおいて保証
1.5 1800以下 12 ±1.2
1800超え 14 ±2.0
2.0 1800以下 14 ±1.4
1800超え 16 ±2.0
2.5 1800以下 16 ±1.4
1800超え 18 ±2.0
3.0 1800以下 19 ±1.4 鉛当量はX線管電圧60~300kV、γ線は0.511MeVにおいて保証
1800超え 21 ±2.0

長辺が1800mmを超える製品はカバーガラスが厚くなります。

透過率

LXプレミアムの透過率は、同じ厚さの窓板ガラスとほぼ同じです。

透過率データ

特性

特性 / ガラスコード
比重 ≧4.36
熱膨張係数 30~380゜C ×10-7/K 80
軟化点 585
ヤング率 GPa 63
ポアソン比 0.24
ヌープ硬度 Hv   370
透過率 λ=550nm % 85
屈折率 (nd) 587.6nm   1.71
  • 上記特性はLX-57Bの数値です。数値は参考値であり、保証値ではありません。

寸法など

  • 最大寸法:1200×2600mm(ただし、厚さ11mmについては400×600mmが最大寸法です)
  • 寸法の許容差:タテ、ヨコ/+3、-2mm 厚さ/±1.2~±2.0mm
  • 直角度の許容差:辺の長さ200mmに対して1.0mm以下
  • 重量(1㎡あたり):12mm/1.5mmPb 約40kg 14mm/2.0mmPb 約49kg

製品の詳細については、下記よりお問い合わせください。

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