東工業株式会社様:酸素燃焼技術 NOFC™採用事例

「導入後のサポートが丁寧で安心できた」と語る東工業株式会社様が採用されたのは、日本電気硝子(NEG)の酸素燃焼システム。ガラスの泡不良削減に加え、設備メンテナンスのしやすさも改善。さらに、排ガス量が減ったことで、省エネにも大きく貢献しています。現場の声を通じて、その効果をご紹介します。
東工業株式会社(Azuma Kogyo Co., Ltd.)について

東工業株式会社は、1955年創業のガラス製品メーカーで、東京都渋谷区に本社を構え、埼玉県熊谷市の妻沼事業所で製造を行っています。硬質ガラス(ホウケイ酸ガラス)や軟質ガラス(ソーダガラス)を用いた製品を量産し、照明・医療・生活用品分野で高品質な製品を提供しています。熟練の技術と機械化を融合させた生産体制により、品質と安全性を両立させています。環境への取り組みとして、妻沼事業所では1999年にISO14001の認証を取得し、製造設備の省エネルギー化、水質・騒音対策、廃棄物の分別・ゼロエミッション化、生物多様性の保全など、地球環境の保護に配慮した事業活動を推進しています。また、プラスチックの代替素材としてガラスの特性を活かし、環境に優しい製品づくりにも挑戦しています。
従来技術・課題
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空気燃焼のため溶解室の温度が上がりにくく、未清澄泡が残存しやすいという問題があった。また、省エネや排ガス削減などのニーズもあった。
ソリューション・提案
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NEGから酸素燃焼技術を紹介されて導入した。溶解室は酸素燃焼化を経て、燃料をガスに変更。清澄室は酸素富化燃焼を導入した。NEGでの実績もあることも導入の決め手になった。
成果
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ガラスの品質が向上した。
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設備のメンテナスにかかる時間を削減できた。
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エネルギー使用量を減らすことができた。
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廃棄物が削減できた。

溶解室、清澄室の温度が上がり、未清澄泡が減りました。また、空気燃焼では、異質ガラスがガラス融液表面に発生する問題がありましたが、酸素富化燃焼の導入より、炉内温度が上がり異質ガラスの問題もクリアできました。

環境面では省エネの効果はもちろん、蓄熱室の廃棄レンガを減らすことができました。
他の効果としてゴールの除去などの作業も減らすことができています。また、空気燃焼の時と比較するとバーナーのメンテナンス作業もほとんど必要なくなりましたし、バーナータイルを溶かすというトラブルもなくなりました。運用面が楽であるという点は日々の生産で実感できるメリットです。
NEGさんのフォローが完璧で特に苦労なく導入ができました。また、導入後の手厚いサポートもNEG製品を採用するメリットだと感じています。
特に製品について気になる点はありませんが、納期については心配です。NEGさんにバブリングノズルなどの部材もお世話になっています。以前使用していたバブリングノズルは、損耗が激しかったのですが、NEGさんのバブリングノズルに変更してから損耗が少なくなり助かっています。サプライチェーンの問題などもあると思いますがこれらの部材の納期が延びている点が気になります。
NEG:納期の短縮には引き続き努力していきますが、部材によっては難しい面もあります。御社と密にコミュニケーションをとることで、状況を把握し、メンテナンスのご提案を早くできるようにしていきます。