気密端子、部品支持用顆粒ガラス

流動性、充填性に優れ、打錠成形に適した顆粒ガラス

気密端子用顆粒ガラスには、鉄またはステンレス鋼のシェルと鉄ニッケル、鉄ニッケルクロムまたはコバールのリード線を組み合わせる圧縮封着用、およびシェルとリード線がコバールの整合封着用があります。部品支持用顆粒ガラスには、スタンドオフがあります。

特性

適用 気密端子用 部品支持用
圧縮封着 整合封着 スタンドオフ
ガラスコード ST-W/K ST-4W/K FN-13W/K BH-W/K BH-7W/K BH-8W/K BH-14W/K ST-4F/K BH-FW/K
顆粒粒度 D50 μm 135 130 110 135 135 135 135 120 125
D99 265 250 215 265 265 265 265 235 245
仮焼成温度:T1 650~660 680~690 700~710 670~680 730~750 650~660 750~800
封着温度:T2 960 980 930 980 960 1050
熱膨張係数 30~380℃ ×10-7/K 95 95 75.5 45.5 49.5 62.5 31.5 94 57
密度 ×103kg/m3 2.60 2.60 2.51 2.28 2.32 2.41 2.13 2.65 2.83
転移点 450 460 510 470 505 510 - 460 515
屈伏点 510 520 570 550 565 570 - 520 635
歪点 420 427 480 435 472 475 - - -
徐冷点 460 472 517 480 513 520 - - -
軟化点 663 672 687 698 715 685 782 - -
作業点 980 1030 990 1050 1130 990 1090 - -
誘電率 1MHz 25℃   6.4 6.5 6.3 5.0 5.5 5.8 4.0 6.7 6.4
tanδ 1MHz 25℃ ×10-4 22 21 32 30 39 37 3 24 31
体積抵抗率 Logρ 150℃ Ω・cm 11.4 11.2 11.2 11.5 10.8 11.1 15.5 11.4 -
250℃ 8.8 8.7 8.7 8.8 8.2 8.5 12.3 8.8 -
350℃ 6.9 7.0 7.0 7.0 6.4 6.8 10.2 7.0 -
ヤング率 GPa 68 68 - 57 57 - - - -
ポアソン比 0.21 0.21 - 0.22 0.22 - - - -
組成系 Na2O・BaO・SiO2 Na2O・Al2O3・B2O3・SiO2 Na2O・BaO・SiO2 Na2O・Al2O3・B2O3・SiO2
適用 Fe, Fe-Ni, Fe-Cr, Fe-Ni-Cr Fe
コバール
コバール
Mo
Fe コバール
  • なお、ST-4F/K、BH-FW/Kは複合系ガラス(ガラスセラミック)です。
  • 色調についてはご相談ください。

使用例

  • 打錠成形
    成形圧力は8~10MPaが適正です。この圧力で成形されたタブレットは、空隙率が0.35~0.37で十分なグリーン強度を持ち、仮焼成時のバインダーの熱分解も容易です。
  • 仮焼成
    仮焼成は空気中で行います。仮焼成温度は上の特性表中のT1を使用してください。バインダーの分解は150℃から始まり、約530℃で終了するので、この温度範囲の昇温速度は15℃/分以下にする必要があります。図1のスケジュールで仮焼成すると、成形圧力8~10MPaのタブレットの焼成収縮率は、13.5~14.5%となります。
[図1]仮焼成プロファイル
仮焼成プロファイル
  • 封着
    封着は窒素中で行ってください。封着温度は上の特性表中のT2を使用します。
[図2]封着プロファイル
封着プロファイル
[図3]粘度曲線
粘度曲線
[図4]熱膨張曲線
熱膨張曲線

製品の詳細については、下記よりお問い合わせください。

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