ガラスエンジニアリング
カーボンニュートラルを見据えたガラス製造プロセス
当社は、大切にしている価値観として“自然との共生”を掲げ、「世界一効率の高いモノづくりこそが、世界一環境にやさしいモノづくりにつながる」との考えのもと、品質や生産性の向上を通じて省エネルギーやCO2排出削減に取り組んできました。ガラス製造では、特に溶融工程におけるエネルギー消費が多いため、当社では創業当初より溶融工程への取り組みを進めてきました。
近年、環境問題への意識の高まりから、製造業におけるカーボンニュートラルが求められています。当社は、ガラス製造におけるカーボンニュートラル達成に向け、酸素燃焼技術や電気溶融技術を自社で開発し、これらの技術を用いたガラス溶融炉の開発・評価を進めてきました。これらの技術は当社にとどまらず、ガラス産業全体のカーボンニュートラルに適用できると考えており、長年培ってきたガラス製造に関する技術やノウハウに基づき、ガラス製造におけるCO2排出量削減技術を提供します。
酸素燃焼技術 NOFC™
NOFC™ : NEG Oxy-fuel Combustion Technology
1993年の国内初導入から30年以上。当社の酸素燃焼技術(NOFC™)は、ガラス溶融炉のエネルギー効率を劇的に向上させ、CO2排出量を大幅に削減します。さらに、水素燃料への対応で、よりクリーンな製造プロセスへの道を拓きます。
電気溶融技術 NEMT™
NEMT™ : NEG Electric Melting Technology
当社の電気溶融技術(NEMT™)は、高効率、高品質、そして環境にやさしい全電気溶融炉を実現します。カーボンニュートラルへの道を切り拓き、ガラス産業と地球の未来を変える革新的な技術です。
溶融炉制御システム NFCS
NFCS : NEG Furnace Control System
さまざまなガラス材料に最適な加熱状態を実現するガラス溶融炉制御システム(NFCS)は、燃焼と電気加熱の最適制御でガラス品質を向上、直感的UIで安全安定稼働を実現します。操炉状況をモニターする種々のシステム、窯シミュレーション(CFD解析)なども用意し、高効率のガラス溶融プロセスの構築を支援します。
燃焼制御システム NFCCS™
燃焼による加熱を最適な状態に制御することによりガラス品質を向上させます。炉内監視設備
炉内の状態やプロセスをリアルタイムで監視し、プロセスの安全性や効率を向上させます。-
プロセス技術の発展
当社におけるガラス製造プロセスの変遷と主な製品年表