カーボンニュートラルへの取り組み

環境カーボンニュートラルへの
取り組み

積極的な投資や研究開発等により、
2050年までにカーボンニュートラルを目指します

地球温暖化防止のためにカーボンニュートラルが地球規模の重要課題となる中、当社は2022年2月にCO2排出削減の目標値を定め、目標達成への取り組み事項とともに公表しました。

CO2排出量の削減目標

2030年に「2018年比CO2排出量(Scope 1+2)36%削減」「排出量原単位(Scope 1+2)60%削減」※生産重量比。2050年までにカーボンニュートラル

TCFD 提言への賛同

気候変動が事業にもたらすリスクと機会を分析し、財務面への影響とその対応を皆さまにお伝えできるよう、2021年11月に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TaskForce on Climate-related Financial Disclosures。TCFD)の提言への賛同を表明しました。今後 TCFD提言に基づいた分析を進めるとともに適切に開示を行っていきます。

TCFD | TASK FORCE ON CLIMATE-RELATED FINANCIAL DISCLOSURES

CO2排出削減の考え方

ガラス製造業において溶融炉から排出される温室効果ガス量の削減は重要な課題であり、最優先で対応を進めてきました。

排ガスによるエネルギーロス低減

世界一効率の高いモノづくりは世界一環境に優しいモノづくりにつながります。製品の品質や歩留まりを高め、原材料やエネルギーの使用量を必要最小限に抑えることが必要です。また、熱効率を向上させることが重要です。従来の溶融炉では熱の多くは排ガスによって失われていました。当社が1993年に日本で初めて導入した酸素燃焼炉は炉内に窒素を持ち込まないため排ガス量が大幅に減少し、熱効率が大きく向上します。現在ではほぼ全ての溶融炉に導入を完了しています。

溶融炉の燃料転換

これまでガラス溶融炉の燃料を重油から LPG へ、さらには天然ガスへとCO2排出量の少ないものに転換を進めており、2010年には重油の使用を完全に廃止し、天然ガスへの転換を完了しています。今後、水素等のCO2フリー燃料の技術開発も進めていきます。

電力比率向上

当社では溶融ガラスに直接電極を挿入し、直接通電して加熱する電気溶融技術を用いています。この技術ではエネルギー効率が大幅に向上し、燃焼によるCO2排出がなく、溶融炉からの放熱量も大きく低減されます。これまでガス燃焼と併用していましたが、全て電気エネルギーで溶融する、全電気溶融炉への転換を積極的に進めています。将来、使用する電気を段階的に再生可能エネルギーへと転換していきます。

2021年4月に「カーボンニュートラルプロジェクト」を立ち上げ、CO2排出量削減の実行計画を作成しました。これからもさまざまな取り組みを推進し、目標を達成していきます。

目標達成への取り組み事項

カーボンニュートラルおよびTCFDの推進体制

環境