CSRの基本的な考え方

CSRCSRの基本的な考え方

「環境」「多様性」「地域」の3つの重点課題に取り組み、持続可能な社会に貢献してまいります。

当社におけるCSR活動の歴史と課題

当社は、1970年代初頭における藤沢工場での公害問題を教訓として「環境保全」を事業継続における重点課題として取り組んできました。特殊ガラスメーカーという業態の特性上、資源やエネルギーを大量に消費しCO2を排出する当社にとって「環境保全」は今も最重要の課題です。一方で、地元人材の育成支援を中心に「地域貢献」を展開するとともに、積極的な「障害者雇用」にも取り組んできました。
このような歴史を踏まえ、いっそうCSR活動を推進していくため、トップマネジメントが参加する経営会議において、その拠り所となる「考え方」を明確にし、CSRの重点課題とその基本方針を定めました。

CSRに対する基本的な考え方

CSRは企業活動の一部であり「企業理念体系」から離れて存在することはあり得ません。そこで「企業理念体系」の精神に則ってCSR活動を推進していること、またCSR活動の推進を通じて、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目標とすること、この2つを当社のCSRに対する基本的な考え方として定めています。

当社のCSRの考え方
当社は、企業理念体系を基本としてCSRを推進しています。
CSR活動を通して企業価値を高め、持続可能な社会を実現してまいります。

3つの重点課題

当社のCSRに関する重点課題(マテリアリティ)として、「環境」「多様性」「地域」の3つを設定しています。これらは、従来から取り組んできた重点課題(環境保全、地域貢献、障害者雇用)との関連性が強いものですが、それぞれの設定理由や重要性を再確認し、より広範で積極的な取り組みの方向性を示しています。当社は、これらの3つを「持続可能な開発目標(SDGs)」につながるものとして重視していきます。

マテリアリティの特定プロセス

  • STEP1 社会視点での絞り込み
  • STEP2 事業活動視点での整理
  • STEP3 経営陣による妥当性の確認
  • STEP4 マテリアリティの特定

特定された3つの重点課題

  • 環境

    環境負荷の高い当社の事業運営にとって環境保全は責務であり、「自然との共生」と「効率の高いモノづくり=環境に優しいモノづくり」を標榜しています。また、当社の事業活動は環境保全活動抜きには考えられないという姿勢を堅持していきます。

  • 多様性

    「多様性」は、性別や人種も含めた多様な人材による総合力が企業成長の原動力であるとの考え方がベースです。もちろん、障害者雇用の推進もこの中に含まれます。同時に、これらの社員が健康で安全に働ける職場環境の整備や人材育成に努めていきます。

  • 地域

    永続的な事業活動には、地域との融和が不可欠です。地元人材への教育支援や地域活動への積極的な参画、地域の社会的弱者に対する支援を中心とした貢献を継続し、地域に喜ばれ、地域社会とともに発展していくことが重要であると考えています。

重点課題の基本方針

CSR活動の方向性をより明確にするために、それぞれの重点課題について、基本方針を策定しています。また、ガバナンスを“CSRの根幹を支えるもの”と位置付け、CSRの枠組みに内包し、内容を充実させていきます。

3つの重点課題

  • 環境
    • 自然との共生
    • 企業活動によって生じる環境負荷の低減
    • 地球環境の保全と循環型社会の実現
    • 3 すべての人に健康と福祉を
    • 6 安全な水とトイレを世界中に
    • 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
    • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
    • 11 住み続けられるまちづくりを
    • 12 つくる責任 つかう責任
    • 13 気候変動に具体的な対策を
    • 14 海の豊かさを守ろう
    • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 多様性
    • 多様な人材が活躍できる職場環境
    • 健康経営を基本とした安全衛生活動
    • 継続的な人材育成
    • 3 すべての人に健康と福祉を
    • 4 質の高い教育をみんなに
    • 5 ジェンダー平等を実現しよう
    • 8 働きがいも経済成長も
    • 10 人や国の不平等をなくそう
    • 16 平和と公正をすべての人に
  • 地域
    • 地域に根ざした活動
    • 持続可能な取り組み
    • 地域の発展に寄与する活動
    • 1 貧困をなくそう
    • 2 飢餓をゼロに
    • 4 質の高い教育をみんなに
    • 11 住み続けられるまちづくりを
    • 14 海の豊かさを守ろう
    • 15 陸の豊かさも守ろう
    • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

ガバナンス

CSRの根幹を支えるガバナンスの充実を図る

  • ガバナンスの強化
    • 経営の透明性確保
    • 取締役会の機能強化
    • コンプライアンス体制充実
    • リスクマネジメント
  • 情報開示の充実
    • ステークホルダーとの対話推進
    • 公平でタイムリーなディスクロージャー

当社では「当社のCSRの考え方」「3つの重点課題」を明文化し、それぞれの重点課題の担当部門である環境部、人事部、総務部、基盤技術部を中心に積極的にCSR活動を推進しています。こうした活動を通じ、企業価値の向上につなげるとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

CSR委員会

近年、気候変動、人的資本、人権への対応等、企業の持続的成長のための課題が増加し、企業活動を通した社会課題解決や情報開示の充実といった社会的要請も強まってきています。
このため、CSRの方向性や活動内容等について包括的に議論し、経営陣に提言し、機動的に活動を展開するとともに、より適切な情報開示につなげていくための組織横断的な仕組みとして、2023年1月にCSR委員会を設置しました。

CSR委員会では、CSRの3つの重点課題を軸として、ESGやSDGs等広くサステナビリティに関連する課題についても取り組み、当社グループの企業価値を高めるとともに、社会の持続可能な発展に貢献してまいります。

CSR委員会には、各重点課題の取り組みの実効性を高めるため、「環境チーム」、「多様性チーム」、「地域貢献チーム」の3つのワーキングチームを設置しています。

CSR委員会