生物多様性への対応
生物多様性の保全への取り組み
企業の社会的責任として、事業活動を通じた地球環境保護などへの貢献が求められています。当社は自然との共生を大切な価値観として掲げ、無駄のないモノづくりは経済的にも自然環境にもやさしく、生物多様性の保全にもつながるものと認識し、これまで取り組んできました。
琵琶湖の周辺に複数の製造拠点をもつ当社では、環境保全と地域貢献をCSR活動の重点課題に位置付け、事業場での自然林の維持や、地元の森林保全活動など、さまざまな生物多様性への取り組みを進めています。
能登川事業場では事業活動に必要な場所以外はありのままの自然を残す、という考えのもと、開設当時からの小川を残し、地元鈴鹿山系の潜在自然植生を活かした自然林を維持しています。また、事業場内の温室で花苗を育て、地元地域の緑化にも協力しています。
森林は琵琶湖の水を育む水源かん養機能などの役割を果たすとともに、多くの動植物の生息地となっており、生物多様性の保全に重要な役割を果たします。当社は、J-クレジットの継続的購入や地元の生産森林組合が行う整備作業へのボランティア参加を通して、琵琶湖の水源である森林保全活動を支援しています。2021年度には滋賀県と連携し、一般社団法人滋賀県造林公社(理事長:三日月大造氏(滋賀県知事))と「びわ湖・カーボンクレジット」パートナー協定を締結しました。
さらに、半世紀にわたる事業場周辺の川辺林の保全や、外来魚駆除イベントへの参加による琵琶湖の生態系の保全など、さまざまな活動に取り組んでいます。
当社はこれらの取り組みから、2022年に滋賀県が実施する「令和3年度しが生物多様性取組認証制度」において、最高評価である“3つ星”認証を更新取得しました。
また、サプライチェーンの取り組みとして取引先へ「グリーン調達ガイドライン」を示し、共同で生物多様性を保全する取り組みを進めています。
今後もさまざまな活動を通じて生物多様性の保全に努めていきます。